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2007年12月 9日 (日)

2台のロケットのパラドックスIII

今、糸の代わりに長いロケットを考える。前の日記で糸が切れると書いたことから分かるように、ローレンツ収縮では、加速がゆっくりの場合、ロケットを構成する各部分が縮んでいこうとする結果、全体が縮んでいく。ぴったりとローレンツ収縮させるためには、ロケット全体に推力装置をつけなければいけない。自然な収縮は加速中は人工的なのである。ロケットの後ろの加速度を大きく、前の方ほど加速度を小さくしなければならないことは明らかである。

加速度が違うとは、本質的に違うということである。ロケットの前に乗っている乗員と後ろの方に乗っている乗員とで感じる加速度が違うのである。

例えば、ロケットの最後尾に乗っている乗員にとって、ロケットの先頭は落ちてくるんであろうか。高いところでは時計が速く進むので、加速度が補てんされ、一定距離を保つ(自然長を保つ)というのが、正しい。これですっきりする。しかし、この話は、エレベータの思考実験の話であって、本来話が逆なような気がする。慣性系に対して、加速運動する剛体のエレベータを考え、同時刻のずれが刻々と深刻になっていくことでもって、高いところの時計が進むとすべきなのである。

してみると、引っ張りの力がかかる原因がまた闇の中に消えていくのであった…(同時刻の相対性にもどってしまう)

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